「対話はオープン」でも、噛み合わない日中の言葉

高市総理が「中国との対話はオープンだ」と発言した、というニュース。一見すると前向きで、緊張緩和を意識したメッセージにも聞こえますよね。

ところが、それに対する中国外務省報道官の反応は、なかなか手厳しいものでした。

真の対話とは、相手を尊重することだ

そして、台湾有事をめぐるこれまでの発言について、改めて撤回を求める姿勢を示した、という流れ。

このやり取り、いかにも今の日中関係を象徴しているなあと感じました。

「対話」という言葉のズレ

日本側が言う「対話はオープン」という表現。

これはたぶん、「話し合いの窓口は閉じていない」「対立一辺倒ではない」というシグナルなんですよね。

一方で中国側が強調する「相手を尊重すること」。

これは事実上、「台湾有事に日本が口出しするな」「内政問題に踏み込むな」という強い牽制でもあります。

同じ“対話”という言葉を使っているのに、前提条件がまるで違う。

だからこそ、言葉のキャッチボール成立しない感じがします。

台湾有事が避けて通れない現実

日本としては、台湾有事は「日本の安全保障と直結する問題」。

中国としては、台湾は「絶対に譲れない核心的利益」。

ここがある限り、中国側が「発言撤回」を求め、日本側が簡単にそれに応じることは、まずないでしょう。

今回のやり取りも、実質的には立場の再確認に近いものだった気がします。

対話は必要、でも簡単じゃない

個人的には、「対話のドアは開いている」と言い続けること自体は大事だと思っています。

ただし、その裏で何を言い、何を言わないのか。そこには相当な覚悟と戦略が必要

今回の件を見ていて思ったのは、

対話しよう」という言葉よりも、

どこまで踏み込むつもりなのか」を、互いに試し合っている段階なんだろうな、ということでした。

静かな言葉の応酬だけど、水面下ではかなり緊張感が高い

そんな印象を受けたニュースでした。

写真引用元

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA213OR0R21C25A1000000